北京は胡同(横町)の街である。六千余の胡同が東西南北、街を縦横に走っている。胡同のルーツは、元王朝のフビライが至元八年(一二七一年)、北京に都を置き大都と称したときにまで溯(さかのぼ)ることができる。胡同は、フビライが蒙古の草原から持ってきた言葉、つまりモンゴル語の「フードン」(井戸)という音に「胡同(フートン)」という漢字をあて、井戸のある横町を胡同と呼んだ。その後は井戸のある無しを問わず、横町...
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北京は胡同(横町)の街である。六千余の胡同が東西南北、街を縦横に走っている。胡同のルーツは、元王朝のフビライが至元八年(一二七一年)、北京に都を置き大都と称したときにまで溯(さかのぼ)ることができる。胡同は、フビライが蒙古の草原から持ってきた言葉、つまりモンゴル語の「フードン」(井戸)という音に「胡同(フートン)」という漢字をあて、井戸のある横町を胡同と呼んだ。その後は井戸のある無しを問わず、横町...