『喫一碗文化』
薛興国 著
この本は、随筆の形で中国の民間に祭られている「厨神」から、水、火、油、塩など料理に使う基本的素材について語るものである。大餅(ダービン)、饅頭、うどんから中国各地の特色料理にまで及び、その料理の文化背景にも触れ、独自の「中国の食の歴史」を作り上げた。
著者がこの数年来中国各地で味わった美食の心得を読者と分かち合いながら、金庸、古竜、倪匡、夏志清ら著名人たちとの食事の席での会話を記録していることも、非常に興味深い。
(中国人民大学出版社 二〇〇七年三月出版)
『東亜三国志 中、日、韓文化比較体験記』
金文学 著
日本人は野球が上手、中国人は卓球が好き、韓国人はサッカーが上手い。これはそれぞれの国の民族の特性と関係があるのか。中国は大陸、韓国は半島、日本は島国であるという地理的差違は人間にいかなる影響を及ぼすのか。
著者は中国に生まれた朝鮮族。長年日本に留学もしたという独特な経歴から中、日、韓三国の違いを深く理解し、三国の習俗、観念、生活などについて興味深い比較と分析を重ねている。
(中信出版社 二〇〇六年一月出版)
『你譲愛了不起一個母親孕育的真情札記』
深藍 著
現代人の生活は仕事のストレスが大きく、子どもをつくらない「ディンクス」生活を試みる夫婦がますます多くなっている。元編集者であった著者は、結婚後も「生むか、生まないか」で迷っていた。ようやく子どもを持つことを決心し、妊娠、出産し、子どもを育ててゆく過程で絶えず考えた。「新しい生命の到来を引き受けるだけの勇気と能力があるのか」「一つの新しい生命の誕生を拒絶する権利があるのか」「自分の子どもを腕に抱きながら、若い母親は如何にしてその神聖な天職を全うすべきか」「母親職を引き受けることと現実の自分との間にはさらにどんな選択があるのか」
感性的な文章で、著者が身をもって体験した理解と思いが記録されている。(中国人民大学出版社 二〇〇七年一月出版)
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