唐の貞元(785~805年)年間、前王朝の崔相国が病で亡くなった。妻の崔夫人は娘の鶯鶯、侍女の紅娘一行30人あまりを連れ、相国の棺を埋葬するため河北に向かう。途中、しばらく山西の普救寺に逗留した。同じころ、科挙試験のために長安を目指してこの地に立ち寄った河南洛陽の書生·張珙が、普救寺のあたりを散策しているときに鶯鶯と出会い、恋に落ちた。ある晩、張は壁を隔てて声高らかに詩を詠んだ。鶯鶯もたちまちこれ...
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唐の貞元(785~805年)年間、前王朝の崔相国が病で亡くなった。妻の崔夫人は娘の鶯鶯、侍女の紅娘一行30人あまりを連れ、相国の棺を埋葬するため河北に向かう。途中、しばらく山西の普救寺に逗留した。同じころ、科挙試験のために長安を目指してこの地に立ち寄った河南洛陽の書生·張珙が、普救寺のあたりを散策しているときに鶯鶯と出会い、恋に落ちた。ある晩、張は壁を隔てて声高らかに詩を詠んだ。鶯鶯もたちまちこれ...