「屋上屋を架す」とは、重ねて無用なことをする譬(たと)えである。現実には、ビルの上にビルを建てることは考えられない。ところが、昨年九月、筆者の住む北京の二十四階建てのビルの屋上に、二階建てのビルが突如、姿を現したのである。最上階の二四〇七号室を購入したL氏が、建築主管機関の許可なく二四〇七号室と隣人の二四〇九号室の屋上に、二階建てのビルを建ててしまったのだ。もちろん、ビル管理会社は再三にわたり工事...
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「屋上屋を架す」とは、重ねて無用なことをする譬(たと)えである。現実には、ビルの上にビルを建てることは考えられない。ところが、昨年九月、筆者の住む北京の二十四階建てのビルの屋上に、二階建てのビルが突如、姿を現したのである。最上階の二四〇七号室を購入したL氏が、建築主管機関の許可なく二四〇七号室と隣人の二四〇九号室の屋上に、二階建てのビルを建ててしまったのだ。もちろん、ビル管理会社は再三にわたり工事...