『人民中国』から依頼されたエッセイを書こうと筆をとった時、ちょうど私がはじめて日本で出した研究書『桃の民俗誌』(朋友書店、二〇〇三年六月)が手元に届きました。これを手にした時、私の思いは遠く二十五年前の一九八一年、つまり私が初めて日本の土を踏んだ時にさかのぼりました。というのは、私のこれまでの二十五年もの研究生活、そしてその研究成果は、すべてその時、スタートしたものだったからです。八一年十月四日、...
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『人民中国』から依頼されたエッセイを書こうと筆をとった時、ちょうど私がはじめて日本で出した研究書『桃の民俗誌』(朋友書店、二〇〇三年六月)が手元に届きました。これを手にした時、私の思いは遠く二十五年前の一九八一年、つまり私が初めて日本の土を踏んだ時にさかのぼりました。というのは、私のこれまでの二十五年もの研究生活、そしてその研究成果は、すべてその時、スタートしたものだったからです。八一年十月四日、...