「鈞窯双耳三足香炉」は、元代の鈞窯の中でもとても貴重な品で、一九七〇年、内蒙古自治区フフホト市の近くで出土した。同時に出土した陶磁器は六点あり、どれも大型で趣がある。専門家の分析では、民間や宮廷で度われていたものではなく、有名な寺院に献上したものだと見られる、鈞窯にある記述の干支により計算すると、香炉が作られたのは、一三〇九年だと思われる。鈞窯は、北宋(九六〇~一一二七年)初年に作られ始めた宋代の...
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「鈞窯双耳三足香炉」は、元代の鈞窯の中でもとても貴重な品で、一九七〇年、内蒙古自治区フフホト市の近くで出土した。同時に出土した陶磁器は六点あり、どれも大型で趣がある。専門家の分析では、民間や宮廷で度われていたものではなく、有名な寺院に献上したものだと見られる、鈞窯にある記述の干支により計算すると、香炉が作られたのは、一三〇九年だと思われる。鈞窯は、北宋(九六〇~一一二七年)初年に作られ始めた宋代の...