安順は貴州省の中部、貴州高原の平地に位置する。早くから開かれた土地で、二千年前の戦国時代に、西南少数民族が地方政権をとった牂牁国(そうかこく)と夜郎国(やろうこく)の発祥地である。古代の成語に「夜郎自大(やろうじだい)」というが、それは昔、夜郎国の王が漢国の強大さを知らずに、尊大にふるまった故事によるものである。当時、西南地方の百を数える国のなかでは、滇国(てんこく)(雲南の地にあった古国)と夜郎...
Please login first!
安順は貴州省の中部、貴州高原の平地に位置する。早くから開かれた土地で、二千年前の戦国時代に、西南少数民族が地方政権をとった牂牁国(そうかこく)と夜郎国(やろうこく)の発祥地である。古代の成語に「夜郎自大(やろうじだい)」というが、それは昔、夜郎国の王が漢国の強大さを知らずに、尊大にふるまった故事によるものである。当時、西南地方の百を数える国のなかでは、滇国(てんこく)(雲南の地にあった古国)と夜郎...