前回から「兵車行」を読み始めました。杜甫の古詩は、読む者に政治と人生と歴史を考えさせずにはおきません。この詩は、詩人杜甫の傑出した観察眼が兵士として送られる人々と、別れる家族の思いを描き出して涙を誘います。この詩こそ杜甫が初めて現実の人々の苦しみを人民の立場で描いた傑作といえます。私は何度か咸陽の橋を渡りました。この橋には、あの「渭城の曲」のように、西域への遙かな別れがあるのです。その中でも「兵車...
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前回から「兵車行」を読み始めました。杜甫の古詩は、読む者に政治と人生と歴史を考えさせずにはおきません。この詩は、詩人杜甫の傑出した観察眼が兵士として送られる人々と、別れる家族の思いを描き出して涙を誘います。この詩こそ杜甫が初めて現実の人々の苦しみを人民の立場で描いた傑作といえます。私は何度か咸陽の橋を渡りました。この橋には、あの「渭城の曲」のように、西域への遙かな別れがあるのです。その中でも「兵車...