今回から杜甫の人生に従って、若き日からの詩を読んでみましょう。「望嶽(ぼうがく)」この詩は、開元二十八年(七四〇)杜甫二十九歳の作で、杜甫の詩としては、「兖城(えんじょう)の城楼に登る」と共に現存する最も若い時のものです。望嶽 杜 甫岱宗夫如何、斉魯青未了。 岱宗(たいそう)夫(そ)れ如何(いかん)、斉魯(せいろ)青未(あおいま)だ了(お)わらず。 造化鍾神秀、陰陽割昏暁。 造化(ぞうか)...
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今回から杜甫の人生に従って、若き日からの詩を読んでみましょう。「望嶽(ぼうがく)」この詩は、開元二十八年(七四〇)杜甫二十九歳の作で、杜甫の詩としては、「兖城(えんじょう)の城楼に登る」と共に現存する最も若い時のものです。望嶽 杜 甫岱宗夫如何、斉魯青未了。 岱宗(たいそう)夫(そ)れ如何(いかん)、斉魯(せいろ)青未(あおいま)だ了(お)わらず。 造化鍾神秀、陰陽割昏暁。 造化(ぞうか)...