プーラン族は、ミャンマーと国境を接する雲南省勐海県の山中に暮らしている。古くから原始宗教を信じ、自然現象を崇め、万物に神霊が宿ると考えてきた。このような信仰が、彼らの思想を支配し、あらゆる生活に影響を与えていた。二百年以上前、同県からそれほど遠くないシーサンパンナのダイ族の首領は、プーラン族に対する政治的、経済的な統治力を強めるため、高僧を派遣して、日本では小乗仏教と呼ばれる上座(じょうざ)部の教...
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プーラン族は、ミャンマーと国境を接する雲南省勐海県の山中に暮らしている。古くから原始宗教を信じ、自然現象を崇め、万物に神霊が宿ると考えてきた。このような信仰が、彼らの思想を支配し、あらゆる生活に影響を与えていた。二百年以上前、同県からそれほど遠くないシーサンパンナのダイ族の首領は、プーラン族に対する政治的、経済的な統治力を強めるため、高僧を派遣して、日本では小乗仏教と呼ばれる上座(じょうざ)部の教...