月落ち烏啼いて霜天に満つ 江楓(こうふう)漁火(ぎょか)愁眠(しゅうみん)に対す 姑蘇(こそ)城外の寒山寺 夜半の鐘声客船(かくせん)に到るこれは、唐代の詩人、張継が詠んだ「楓橋夜泊(ふうきょうやはく)」である。この名作は日本でも代々、詠い継がれ、この詩によって、蘇州にあるこの小さい寺の寒山寺は、人に知られる江南の名刹になった。近年、ここに来る参拝客や観光客は年を追って増え、二〇〇〇年にはこれまで...
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月落ち烏啼いて霜天に満つ 江楓(こうふう)漁火(ぎょか)愁眠(しゅうみん)に対す 姑蘇(こそ)城外の寒山寺 夜半の鐘声客船(かくせん)に到るこれは、唐代の詩人、張継が詠んだ「楓橋夜泊(ふうきょうやはく)」である。この名作は日本でも代々、詠い継がれ、この詩によって、蘇州にあるこの小さい寺の寒山寺は、人に知られる江南の名刹になった。近年、ここに来る参拝客や観光客は年を追って増え、二〇〇〇年にはこれまで...