日本でも人気呼ぶ　譚正岩さん

「唱」（うたい）、「念」（セリフ）、「做」（しぐさ）、「打」（立ち回り）は、京劇役者の4つの基本練習であるが、中でもとりわけ「唱」を得意としたのが、清代末期の京劇大家·譚鑫培（タンシンベイ）が起こした流派「譚派（タンバイ）」だ。この端整な顔立ちの若者は、譚正岩（タンジェンイエン）さん。譚鑫培の6代目、「譚派」京劇の直系の後継者である。こうした家系に生まれた彼は、しぜんと京劇を学ぶようになった。「両...