社甫が洛陽に帰っている間に静かな日々はありませんでした。戦局は悪化します。乾元二年(七五九)二月になると、史思明(ししめい)が兵を率いて安慶緒を応援し、三月三日郭子儀(かくしぎ)等の官軍は大敗して洛陽は安全な場所ではなくなり、杜甫はふたたび洛陽を去って華州へもどることになります。その途中で石壕村に立ち寄るのです。前回から読み始めた「石壕村」はその時のものです。唐代の宮廷は華やかでも庶民の暮らしは悲...
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社甫が洛陽に帰っている間に静かな日々はありませんでした。戦局は悪化します。乾元二年(七五九)二月になると、史思明(ししめい)が兵を率いて安慶緒を応援し、三月三日郭子儀(かくしぎ)等の官軍は大敗して洛陽は安全な場所ではなくなり、杜甫はふたたび洛陽を去って華州へもどることになります。その途中で石壕村に立ち寄るのです。前回から読み始めた「石壕村」はその時のものです。唐代の宮廷は華やかでも庶民の暮らしは悲...