十五世紀初め、中国明代の第三皇帝朱棣(成祖永楽帝)は即位後に、南京から北京へと都を移した。その後、永楽四年(一四〇六)に始められた宮廷建設は、永楽十八年(一四〇六年)に完成。中国古代の占星学により、天空の中心にある天帝の座·紫微星(北極星)に対して、天帝の子である皇帝の城は地上の中心であると考えられたことから、宮廷は「紫禁城」と名付けられた。一九一一年の辛亥革命で清が滅び、最後の皇帝·溥儀が紫禁城...
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十五世紀初め、中国明代の第三皇帝朱棣(成祖永楽帝)は即位後に、南京から北京へと都を移した。その後、永楽四年(一四〇六)に始められた宮廷建設は、永楽十八年(一四〇六年)に完成。中国古代の占星学により、天空の中心にある天帝の座·紫微星(北極星)に対して、天帝の子である皇帝の城は地上の中心であると考えられたことから、宮廷は「紫禁城」と名付けられた。一九一一年の辛亥革命で清が滅び、最後の皇帝·溥儀が紫禁城...