楡林窟第二十五窟は、楡林窟東岩中央に集まる唐代石窟群の中にある。造営されたのは、吐蕃が瓜州を占領した初期、すなわち大暦十一年(七七六)から建中二年(七八一)の間、あるいはそれよりやや遅い時代と見られる。主室は方形、前室は横長の長方形をしており、前室に通じる甬道(ようどう)が長く広々としているのが特徴だ。全体の構造を平面図にすると、「古」の字を逆さまにしたような形になっており、これは初唐期に長安やト...
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楡林窟第二十五窟は、楡林窟東岩中央に集まる唐代石窟群の中にある。造営されたのは、吐蕃が瓜州を占領した初期、すなわち大暦十一年(七七六)から建中二年(七八一)の間、あるいはそれよりやや遅い時代と見られる。主室は方形、前室は横長の長方形をしており、前室に通じる甬道(ようどう)が長く広々としているのが特徴だ。全体の構造を平面図にすると、「古」の字を逆さまにしたような形になっており、これは初唐期に長安やト...