一九九八年の夏、『承徳普寧寺とビュルツブルグ宮殿』という切手が中国とドイツの郵政担当省庁から共同発行された。普寧寺とビュルツブルグ宮殿は、いずれも世界文化遺産に指定されている。「切手はその国の名刺である」と言う人がいるが、わずか数センチ四方の中に二つの世界的な歴史建造物を描き込んだこの切手は、確かに、中国の文化の厚みを表現する一枚と言えるものだった。発行日の八月二十三日に普寧寺で開かれた記念式典に...
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一九九八年の夏、『承徳普寧寺とビュルツブルグ宮殿』という切手が中国とドイツの郵政担当省庁から共同発行された。普寧寺とビュルツブルグ宮殿は、いずれも世界文化遺産に指定されている。「切手はその国の名刺である」と言う人がいるが、わずか数センチ四方の中に二つの世界的な歴史建造物を描き込んだこの切手は、確かに、中国の文化の厚みを表現する一枚と言えるものだった。発行日の八月二十三日に普寧寺で開かれた記念式典に...