今年の一月二十四日、川越敏孝(かわごいはるたか)さんは八十歳になられた。中国では八十歳を「八十大寿」と呼んで、親族、友人、同僚が一堂に会してその長寿を祝うのがならわしだ。彼は壮年期以降の約六十年を、中国で過ごされた。新中国が成立してからは、外文出版社(現·中国外文出版発行事業局)などで日本人文教専家として、長らくその任にあたった。中国ではこうした人々が「外国人老専家」と呼ばれて親しまれているが、中...
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今年の一月二十四日、川越敏孝(かわごいはるたか)さんは八十歳になられた。中国では八十歳を「八十大寿」と呼んで、親族、友人、同僚が一堂に会してその長寿を祝うのがならわしだ。彼は壮年期以降の約六十年を、中国で過ごされた。新中国が成立してからは、外文出版社(現·中国外文出版発行事業局)などで日本人文教専家として、長らくその任にあたった。中国ではこうした人々が「外国人老専家」と呼ばれて親しまれているが、中...