都市に住む庶民を指して、「市井」(しせい)という言葉があります。「井」は、井戸のこと。共同の井戸のまわりに人が集まって市が立ったので、「井市」という言葉が生まれ、そこに集まった人々を「市井」と呼ぶようになったのだそうです。北京の胡同は元代に形成されたもので、蒙古語で「街」という意味ですが、井戸はその胡同につきものの存在でした。北京城内の井戸の数と分布については、朱一新という清末の官僚が光緒十一年(...
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都市に住む庶民を指して、「市井」(しせい)という言葉があります。「井」は、井戸のこと。共同の井戸のまわりに人が集まって市が立ったので、「井市」という言葉が生まれ、そこに集まった人々を「市井」と呼ぶようになったのだそうです。北京の胡同は元代に形成されたもので、蒙古語で「街」という意味ですが、井戸はその胡同につきものの存在でした。北京城内の井戸の数と分布については、朱一新という清末の官僚が光緒十一年(...