浙江省もずっと南の山岳地帯、松陽県の石倉という村落の川沿いに、清代のものという邸宅十八戸が、約五キロにわたって連なっている。大きな家は、敷地三千二百六十平方メートル、中庭が十八、客殿が九棟、大小の部屋が百二十九室もある。この家に、最も多いときは六十世帯、二百人以上が住んでいたこともあるという。住民のほとんどは、二百五十年ほど前に南の福建地方から移住してきた、闕氏(けつ)の家族だ。この一族から、貴顕...
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浙江省もずっと南の山岳地帯、松陽県の石倉という村落の川沿いに、清代のものという邸宅十八戸が、約五キロにわたって連なっている。大きな家は、敷地三千二百六十平方メートル、中庭が十八、客殿が九棟、大小の部屋が百二十九室もある。この家に、最も多いときは六十世帯、二百人以上が住んでいたこともあるという。住民のほとんどは、二百五十年ほど前に南の福建地方から移住してきた、闕氏(けつ)の家族だ。この一族から、貴顕...