黄河文明発祥の地にある河南省新鄭(てい)市は、中華民族の伝説上の始祖、黄帝のふるさとと伝えられる。一九七七年、市内の裴李崗(はいりかん)文化遺跡から七千年前の石臼と石の杵が発見され、考古学界にセンセーションを巻き起こした。精巧なつくりから、当時この地方に存在した原始的な農耕社会を想像することができる。そして続く発掘調査では大量の遺物のなかに、炭化したナツメの実があった。七千年の昔から、この地域には...
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黄河文明発祥の地にある河南省新鄭(てい)市は、中華民族の伝説上の始祖、黄帝のふるさとと伝えられる。一九七七年、市内の裴李崗(はいりかん)文化遺跡から七千年前の石臼と石の杵が発見され、考古学界にセンセーションを巻き起こした。精巧なつくりから、当時この地方に存在した原始的な農耕社会を想像することができる。そして続く発掘調査では大量の遺物のなかに、炭化したナツメの実があった。七千年の昔から、この地域には...