中国には「天下の武術は少林寺より出ずる」という言葉がある。河南省登封市にあるこの寺は禅宗の開祖菩提達磨(ぼだいだるま)が法を伝えた場所として、そして少林寺拳法発祥の地としても有名だ。少林寺の僧侶たちが武術の修練をするようになったのは、唐朝の初期、李世民(後の太宗皇帝)が皇位継承を狙って起こした玄武門の変(六二六年)に端を発している。敵に追われた李世民が少林寺に逃げ込み、十三人の僧侶が棍棒を手に敵を...
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中国には「天下の武術は少林寺より出ずる」という言葉がある。河南省登封市にあるこの寺は禅宗の開祖菩提達磨(ぼだいだるま)が法を伝えた場所として、そして少林寺拳法発祥の地としても有名だ。少林寺の僧侶たちが武術の修練をするようになったのは、唐朝の初期、李世民(後の太宗皇帝)が皇位継承を狙って起こした玄武門の変(六二六年)に端を発している。敵に追われた李世民が少林寺に逃げ込み、十三人の僧侶が棍棒を手に敵を...