この連載第八回(今年二月号)で紹介した恭王府のちょっと西に、護国寺という寺があり、その名をとった護国寺街という通りが東西に連なっている。京劇の名優·梅蘭芳の旧居があることで知られるが、私にとって懐かしく思われるのは、あの「ラスト·エンペラー」宣統帝溥儀の弟·愛新覚羅溥傑さんの住居がこの胡同の五十二号にあったからだ。一九八八年春のある日、私はその溥傑さん宅に取材でおじゃまし、いろいろお話をうかがった...
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この連載第八回(今年二月号)で紹介した恭王府のちょっと西に、護国寺という寺があり、その名をとった護国寺街という通りが東西に連なっている。京劇の名優·梅蘭芳の旧居があることで知られるが、私にとって懐かしく思われるのは、あの「ラスト·エンペラー」宣統帝溥儀の弟·愛新覚羅溥傑さんの住居がこの胡同の五十二号にあったからだ。一九八八年春のある日、私はその溥傑さん宅に取材でおじゃまし、いろいろお話をうかがった...