一九九六年ユネスコの「世界遺産」に指定された江西省廬山(ろざん)は五老峰の南麓に、有名な白鹿洞書院がある。書院と言われるものが初めて登場したのは唐代末期のことだが、当時は役所が図書を収蔵、校閲したり、個人が学問を修めたりする場所にとどまっていた。それが本格的な教学の場となるのは、白鹿洞書院の前身である「廬山国学」からで、以来書院は、封建社会の中国にあって教育の発展や文化の振興に大きな役割を果たすこ...
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一九九六年ユネスコの「世界遺産」に指定された江西省廬山(ろざん)は五老峰の南麓に、有名な白鹿洞書院がある。書院と言われるものが初めて登場したのは唐代末期のことだが、当時は役所が図書を収蔵、校閲したり、個人が学問を修めたりする場所にとどまっていた。それが本格的な教学の場となるのは、白鹿洞書院の前身である「廬山国学」からで、以来書院は、封建社会の中国にあって教育の発展や文化の振興に大きな役割を果たすこ...