風をわたる甘い香り、ふと見上げると薄桃色の合歓(ねむ)の花がいっぱいに咲いている―森の都北京の六月の風物詩だ。このころになると果物屋さんの店先には、南の広東省や広西チワン族自治区から送られてきた茘枝が姿をみせる。日本の中国料理のお店でも「ライチ」と呼んでデザートにだしている所があるが、かん詰めのものが多いようだ。茘枝はやはり新鮮な旬(しゅん)のものがいちばんだろう。唐の玄宗皇帝(六八五~七六二年)...
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風をわたる甘い香り、ふと見上げると薄桃色の合歓(ねむ)の花がいっぱいに咲いている―森の都北京の六月の風物詩だ。このころになると果物屋さんの店先には、南の広東省や広西チワン族自治区から送られてきた茘枝が姿をみせる。日本の中国料理のお店でも「ライチ」と呼んでデザートにだしている所があるが、かん詰めのものが多いようだ。茘枝はやはり新鮮な旬(しゅん)のものがいちばんだろう。唐の玄宗皇帝(六八五~七六二年)...