廬山(ろざん)は中国に数ある名山の中でも最も文化の香りの高い山である。漢代、紀元前二世紀の大歴史家司馬遷(しばせん)が『史記』の中で、「南方の廬山に登った」と記した時から、この山は中国の文化史に登場する。魏晋(ぎしん)南北朝時代の四世紀から五世紀にかけ、仏教の宗師恵遠(けいえん)と道教の宗師陸修静(りくしゆうせい)が廬山に登り、教えを広めたので、さらに広く注目されるようになった。また彼らと同じ時代...
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廬山(ろざん)は中国に数ある名山の中でも最も文化の香りの高い山である。漢代、紀元前二世紀の大歴史家司馬遷(しばせん)が『史記』の中で、「南方の廬山に登った」と記した時から、この山は中国の文化史に登場する。魏晋(ぎしん)南北朝時代の四世紀から五世紀にかけ、仏教の宗師恵遠(けいえん)と道教の宗師陸修静(りくしゆうせい)が廬山に登り、教えを広めたので、さらに広く注目されるようになった。また彼らと同じ時代...