紀元四二三年、道士寇謙之(こうけんし)(三六五~四四八年)は還暦に近い身で、長年修行していた嵩山(すうざん)(いまの河南省にある)を出て、北魏(ほくぎ)の都平城(へいじよう)(いまの山西省大同(タートン)市)に向かった。ここから中国道教史上の新しい一ぺージが開かれる。張魯(ちょうろ)が世を去った後、天師道は組織が揺るぎ、綱紀が緩み始め、内部に混乱が現れた。そして葛洪(かつこう)、許遜(きょそん)の...
Please login first!
紀元四二三年、道士寇謙之(こうけんし)(三六五~四四八年)は還暦に近い身で、長年修行していた嵩山(すうざん)(いまの河南省にある)を出て、北魏(ほくぎ)の都平城(へいじよう)(いまの山西省大同(タートン)市)に向かった。ここから中国道教史上の新しい一ぺージが開かれる。張魯(ちょうろ)が世を去った後、天師道は組織が揺るぎ、綱紀が緩み始め、内部に混乱が現れた。そして葛洪(かつこう)、許遜(きょそん)の...