蔡文姫は中国古代の有名な才女で、後漢時代の文学者であり書家でもある蔡邕(一三二~一九二年)の娘ですが、漢末の激動の時代に塞外(北方騎馬民族の地)で十二年も流転の生活を送りました。曹操は蔡邕に後つぎがいないのをかわいそうに思い、大金を払って匈奴の左賢王から彼女を買い戻し、董祀と再婚させましたが、彼女は其の『悲憤詩』で自分自身の悲惨な運命と戦乱の世の現実を描き、その悲しい物語は人々の心を打ちました。長...
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蔡文姫は中国古代の有名な才女で、後漢時代の文学者であり書家でもある蔡邕(一三二~一九二年)の娘ですが、漢末の激動の時代に塞外(北方騎馬民族の地)で十二年も流転の生活を送りました。曹操は蔡邕に後つぎがいないのをかわいそうに思い、大金を払って匈奴の左賢王から彼女を買い戻し、董祀と再婚させましたが、彼女は其の『悲憤詩』で自分自身の悲惨な運命と戦乱の世の現実を描き、その悲しい物語は人々の心を打ちました。長...