老子の『道徳経』の「淳徳章」に、「千里の行も足下に始まる」という名句がある。わたしたちの道教文化の旅も、一番手近な北京の白雲観から始めることにしよう。白雲観の縁日―世俗の祝日白雲観は西便門の西一キロの所にある。都市開発の輪が広がる中で、いまや団地に取り囲まれる形になった白雲観だが、寺院の中はひんやりした静寂を感じる。時には自転車に乗って悠然と街を走る道士の姿が目につく。昔の儒生を思わせるゆったりし...
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老子の『道徳経』の「淳徳章」に、「千里の行も足下に始まる」という名句がある。わたしたちの道教文化の旅も、一番手近な北京の白雲観から始めることにしよう。白雲観の縁日―世俗の祝日白雲観は西便門の西一キロの所にある。都市開発の輪が広がる中で、いまや団地に取り囲まれる形になった白雲観だが、寺院の中はひんやりした静寂を感じる。時には自転車に乗って悠然と街を走る道士の姿が目につく。昔の儒生を思わせるゆったりし...