掐糸(金属糸の象眼細工)琺瑯工芸は元の十三世紀末にアラブを経て中国に伝わり、中国固有の金属工芸と結びついて発展した。明の景泰年間(1450~56年)には、地に多く藍色を用い、巧みな配色や美しい色つやを持ち、後に「景泰藍」と珍重される作品を生んだ。景泰藍は純度の高い銅(わずかな例とたて金)で素地を作り、細い銅線を模様の輪郭線に象眼し、各色の琺瑯の釉薬を施して焼き上げ、最後にさらに磨き、メッキを施して...
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掐糸(金属糸の象眼細工)琺瑯工芸は元の十三世紀末にアラブを経て中国に伝わり、中国固有の金属工芸と結びついて発展した。明の景泰年間(1450~56年)には、地に多く藍色を用い、巧みな配色や美しい色つやを持ち、後に「景泰藍」と珍重される作品を生んだ。景泰藍は純度の高い銅(わずかな例とたて金)で素地を作り、細い銅線を模様の輪郭線に象眼し、各色の琺瑯の釉薬を施して焼き上げ、最後にさらに磨き、メッキを施して...