「中日両国民は、いまこそ冷静に、真剣に理解を深めあうときではないだろうか」―これは一九〇〇年生まれ、二十世紀の歴史の流れを見つめつつ、去年九十五歳で亡くなった中国の知日派の大御所、中日友好協会の会長を務めたこともある作家夏衍(シアエン)氏が遺していったことばだ。夏衍氏は青年時代の七年間を日本で過ごしている(明治専門学校、現在の九州工業大学で学ぶ)。夏衍氏は、なぜこれほど中日両国民のあいだの冷静かつ...
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「中日両国民は、いまこそ冷静に、真剣に理解を深めあうときではないだろうか」―これは一九〇〇年生まれ、二十世紀の歴史の流れを見つめつつ、去年九十五歳で亡くなった中国の知日派の大御所、中日友好協会の会長を務めたこともある作家夏衍(シアエン)氏が遺していったことばだ。夏衍氏は青年時代の七年間を日本で過ごしている(明治専門学校、現在の九州工業大学で学ぶ)。夏衍氏は、なぜこれほど中日両国民のあいだの冷静かつ...