中国では七千年以上も前から、天然の玉で道具や装飾品を作っていた。飾りには水に住む動物を扱ったものが多く、中でも玉製の魚(以下、中国風に玉魚と記す)が目立つ。玉魚は約三千年前の商·周代にも見られ、古代の重要な服飾品だった。河南省安陽市にある商代中晩期の「婦好」墓からも大量に出土している。玉魚が大いに流行したのは、宋から清代にかけてである。中国語では「魚」と「余」が同じユィという音なので、魚が「余裕が...
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中国では七千年以上も前から、天然の玉で道具や装飾品を作っていた。飾りには水に住む動物を扱ったものが多く、中でも玉製の魚(以下、中国風に玉魚と記す)が目立つ。玉魚は約三千年前の商·周代にも見られ、古代の重要な服飾品だった。河南省安陽市にある商代中晩期の「婦好」墓からも大量に出土している。玉魚が大いに流行したのは、宋から清代にかけてである。中国語では「魚」と「余」が同じユィという音なので、魚が「余裕が...