孔子の愛弟子子路は勇敢な武人で、衛の国に仕えましたが、反乱軍との乱戦中に冠の帯が切れてしまいました。彼は「君子たるものは死する時も冠を落とすべからず」と群がる敵の中で冠のひもを結び直し、その場で敵に惨殺されたそうです。孔子はその報を聞くとたいそう悲しみ、台所にあった肉を捨てさせ、以後二度と細切れ肉を食べようとしなかったといいます。死に臨んでなお冠を正すというのは、中国の男子にとって冠がいかに大切か...
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孔子の愛弟子子路は勇敢な武人で、衛の国に仕えましたが、反乱軍との乱戦中に冠の帯が切れてしまいました。彼は「君子たるものは死する時も冠を落とすべからず」と群がる敵の中で冠のひもを結び直し、その場で敵に惨殺されたそうです。孔子はその報を聞くとたいそう悲しみ、台所にあった肉を捨てさせ、以後二度と細切れ肉を食べようとしなかったといいます。死に臨んでなお冠を正すというのは、中国の男子にとって冠がいかに大切か...