『聖書』によると、人類の祖先といわれるアダムとイブはヘビに欺かれ、「禁断の木の実」(神から禁じられていた〈知恵の木〉の実)を食べたため、羞恥(しゆう)心が生まれ、いちじくの葉で下腹部を覆ったといいます。これが恐らく人類服飾の起源を語る最も甘美な話でしよう。二千年前の中国の詩人屈原は『九歌·山鬼』の中で、女神が「薜荔(へいれい)を被(き)、女蘿(じよら)を帯とす」と書いており、やはり、昔は木の葉、蔓...
Please login first!
『聖書』によると、人類の祖先といわれるアダムとイブはヘビに欺かれ、「禁断の木の実」(神から禁じられていた〈知恵の木〉の実)を食べたため、羞恥(しゆう)心が生まれ、いちじくの葉で下腹部を覆ったといいます。これが恐らく人類服飾の起源を語る最も甘美な話でしよう。二千年前の中国の詩人屈原は『九歌·山鬼』の中で、女神が「薜荔(へいれい)を被(き)、女蘿(じよら)を帯とす」と書いており、やはり、昔は木の葉、蔓...