印章は書と彫刻と鋳金とが一体となった工芸である。初めは個人や役所の証明のしるしとしての実用から生まれた。秦以前の印章はほとんど金属で作られたので「鉩」といわれ、秦の始皇帝の中国統一後は印章に玉を用いたので、帝王の印章を「璽」と称するようになった。1644年、満州族の清朝が成立したが、清朝は漢族その他の民族の思想文化を吸収発展させ、多民族の特徴を具えた文化の伝統を形づくった。清代皇帝の印璽制度もその...
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印章は書と彫刻と鋳金とが一体となった工芸である。初めは個人や役所の証明のしるしとしての実用から生まれた。秦以前の印章はほとんど金属で作られたので「鉩」といわれ、秦の始皇帝の中国統一後は印章に玉を用いたので、帝王の印章を「璽」と称するようになった。1644年、満州族の清朝が成立したが、清朝は漢族その他の民族の思想文化を吸収発展させ、多民族の特徴を具えた文化の伝統を形づくった。清代皇帝の印璽制度もその...