かつて中国の何処でも見られた城壁や塀が、社会の変化につれて姿を消しつつあるが、山西省の省都太原の南方九〇キロにある平遥城は、往時の姿を今に伝えている。平遥城は、昔のまま残った四つの古城の一つである。なんでも三千年前に周の尹吉甫が築いたと言うが、現存するレンガ造りの城壁は、一三七〇年(明代)に建てた物で、上から見ると亀の形をしている。城壁の高さは七~一〇メートル、周囲六一六三メートルで、六つの櫓門が...
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かつて中国の何処でも見られた城壁や塀が、社会の変化につれて姿を消しつつあるが、山西省の省都太原の南方九〇キロにある平遥城は、往時の姿を今に伝えている。平遥城は、昔のまま残った四つの古城の一つである。なんでも三千年前に周の尹吉甫が築いたと言うが、現存するレンガ造りの城壁は、一三七〇年(明代)に建てた物で、上から見ると亀の形をしている。城壁の高さは七~一〇メートル、周囲六一六三メートルで、六つの櫓門が...