家に醞して瓶を満たし 書は架に満つ半ば生計を移して 香山に入る ―在家の僧となってのち香山に永眠す開成五年(八四〇)一月、文宗(ぶんそう)が死去。宦官(かんがん)の仇士良(きゆうしりよう)らは皇太子、成美(せいび)を殺し、文宗の弟、李炎(りえん)を皇帝に立てた。これが武宗(ぶそう)である。年号を会昌(かいしよう)と改元した(八四一)。武宗は李徳裕(りとくゆう)を宰相(さいしよう)(政治を行う最高の...
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家に醞して瓶を満たし 書は架に満つ半ば生計を移して 香山に入る ―在家の僧となってのち香山に永眠す開成五年(八四〇)一月、文宗(ぶんそう)が死去。宦官(かんがん)の仇士良(きゆうしりよう)らは皇太子、成美(せいび)を殺し、文宗の弟、李炎(りえん)を皇帝に立てた。これが武宗(ぶそう)である。年号を会昌(かいしよう)と改元した(八四一)。武宗は李徳裕(りとくゆう)を宰相(さいしよう)(政治を行う最高の...