河北省張家口市の宣化区は中国北部の由緒ある町で、文化財や旧跡も少なくないが、なかでも清遠樓が最も有名である。清遠樓は宣化城内を南北に走る大通りの北端にあって、建造開始は明代の成化十八年(一四八二)、清代に大改修をしたが、建物の骨格には明代の建築技法をそのまま採用した。その姿は独特の風格をもち、建築史上すこぶる貴重なものとなっている。樓は高さ一七メートル、煉瓦を七·五メートルの高さに積んだ台座の上に...
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河北省張家口市の宣化区は中国北部の由緒ある町で、文化財や旧跡も少なくないが、なかでも清遠樓が最も有名である。清遠樓は宣化城内を南北に走る大通りの北端にあって、建造開始は明代の成化十八年(一四八二)、清代に大改修をしたが、建物の骨格には明代の建築技法をそのまま採用した。その姿は独特の風格をもち、建築史上すこぶる貴重なものとなっている。樓は高さ一七メートル、煉瓦を七·五メートルの高さに積んだ台座の上に...