北京で八年間ギタリストとして苦労したものの、鳴かず飛ばずだった。だが広州に来てわずか一年後、李春波は歌の世界でスターとなった。「水が合ったんです」と言うが、彼が歌う都会派フォークには、まぎれもない現代が息づいている。一九九三年の中国大陸で、大きくはないが小さくもない、一つの神話が生まれた。李春波という全く無名のシンガーソングライターが初めて出したテープ『小芳』が、アッという間に八十万本も売れてしま...
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北京で八年間ギタリストとして苦労したものの、鳴かず飛ばずだった。だが広州に来てわずか一年後、李春波は歌の世界でスターとなった。「水が合ったんです」と言うが、彼が歌う都会派フォークには、まぎれもない現代が息づいている。一九九三年の中国大陸で、大きくはないが小さくもない、一つの神話が生まれた。李春波という全く無名のシンガーソングライターが初めて出したテープ『小芳』が、アッという間に八十万本も売れてしま...