伝統的切り紙に革命奔放に多作する張之

瀋陽に住む切り紙作家、張之＝写真＝の作品には、みぢかな世界にそくそくたる愛情を感じさせるような、一種のなつかしさがある。少女の服にあふれるメルヒェンのような色彩、せせらぎが流れる静かな山の村のたたずまい、いろいろな話を私たちに語りかけるかのような小動物たちの表情……どの作品にも、宇宙の神秘がそっと息づいている。有名な画家、宋雨桂は、次のように彼女の作品を評する。「張之の切り紙を見ると、私は桃畑をさ...