安徽省の南端にある祁門(きもん)県は祁門紅茶で有名だが、陶磁器の名産地としても知られている。町は唐の永泰二年(七六六)につくられ、明代になって製陶業が栄えた。この地に製陶業が起こった理由は二つ。一つは焼き物の都、景徳鎮が百五十キロと近かったこと。もう一つは土だ。『景徳鎮陶磁史稿』にも「明代に焼き物づくりが伸びるにつれて、原料供給地も浮梁の東南から祁門にまで広がった」とある。祁門の周辺は陶土鉱地帯だ...
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安徽省の南端にある祁門(きもん)県は祁門紅茶で有名だが、陶磁器の名産地としても知られている。町は唐の永泰二年(七六六)につくられ、明代になって製陶業が栄えた。この地に製陶業が起こった理由は二つ。一つは焼き物の都、景徳鎮が百五十キロと近かったこと。もう一つは土だ。『景徳鎮陶磁史稿』にも「明代に焼き物づくりが伸びるにつれて、原料供給地も浮梁の東南から祁門にまで広がった」とある。祁門の周辺は陶土鉱地帯だ...