騰沖火山は生きていた雲南省の西部、ミャンマーとの国境近くに、騰沖(トンヂョン)という火山群がある。その中の一つ、打鶯山が一六〇九年に噴火したという記録が史書に見えるが、これを最後に平静を保ってきたので、騰沖は死火山とみなされていた。しかし、一九八八年以来、この地方で地震活動が盛んになったため、中国科学院蘭州地質研究所の気体地球化学重点公開実験室に所属する科学者たちが実地調査をすすめた結果、この山は...
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騰沖火山は生きていた雲南省の西部、ミャンマーとの国境近くに、騰沖(トンヂョン)という火山群がある。その中の一つ、打鶯山が一六〇九年に噴火したという記録が史書に見えるが、これを最後に平静を保ってきたので、騰沖は死火山とみなされていた。しかし、一九八八年以来、この地方で地震活動が盛んになったため、中国科学院蘭州地質研究所の気体地球化学重点公開実験室に所属する科学者たちが実地調査をすすめた結果、この山は...