三日間捜し歩いて土垠(どぎん)を発見できなかったので、楼蘭に漢ののろし台を見に行くことにした。ロプノール西岸に沿う孔雀河の河床を南に向かう古道は、砂丘と溝の連続、そこに枯れた葦が倒れていて進路をふさぐ。場所によってはスコップで砂を掘るのだが、そうなると三十分かかっても車は五十メートルしか進めない。楼蘭まで十数キロの所で日が暮れてきたので、露営する。翌早朝、測量隊長の劉さんをキャップに徒歩で出発。ヤ...
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三日間捜し歩いて土垠(どぎん)を発見できなかったので、楼蘭に漢ののろし台を見に行くことにした。ロプノール西岸に沿う孔雀河の河床を南に向かう古道は、砂丘と溝の連続、そこに枯れた葦が倒れていて進路をふさぐ。場所によってはスコップで砂を掘るのだが、そうなると三十分かかっても車は五十メートルしか進めない。楼蘭まで十数キロの所で日が暮れてきたので、露営する。翌早朝、測量隊長の劉さんをキャップに徒歩で出発。ヤ...