孫権称帝の「呉王城」

三国鼎立の時期、魏の曹　が二二〇年にまず帝を称し、蜀の劉備は二二一年に、呉の孫権は二二九年に、それぞれ帝を称した。三国のうち孫権が最もおそかったが、統治期間は最も長く、穏健型の皇帝だった。孫権は武昌で正式に帝を称したが、これは現在の武漢三鎮の中の武昌ではなく、湖北省東部の郭城市のことで、武漢から東へ六八キロの所だ。長江南岸の新しい高速自動車道路を通って行った。武漢から出る場合は必要がないが、武漢に...