白帝廟を下山して約五〇〇メートルで長江河畔に出る。そこから渡し船で長江に流入する小河を渡るにはわずか十銭。対岸に上がると奉節から大渓鎮まで全長八キロの盟塘桟道だ。清の同治、光緒年間(一八六二~一九〇八)に四年がかりで岩壁を削って造りつけたもの。金づちとのみだけで絶壁をえぐっていったのだから、苦労が偲ばれる。ちょっと計ってみたら、幅は一·五メ!トル、狭い所で四〇センチ、高さは二~三メートルだ。眼下は...
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白帝廟を下山して約五〇〇メートルで長江河畔に出る。そこから渡し船で長江に流入する小河を渡るにはわずか十銭。対岸に上がると奉節から大渓鎮まで全長八キロの盟塘桟道だ。清の同治、光緒年間(一八六二~一九〇八)に四年がかりで岩壁を削って造りつけたもの。金づちとのみだけで絶壁をえぐっていったのだから、苦労が偲ばれる。ちょっと計ってみたら、幅は一·五メ!トル、狭い所で四〇センチ、高さは二~三メートルだ。眼下は...