清の大画家、石濤(一六四二~一七〇七)の山水画はあふれるような気勢があって、後世の人びとの手本になっています。その秘訣は、現代の画家たちが座右銘にしている彼の名言「奇峰を捜し尽くして草稿を練る」にあるのです。構想から仕上げまで山水画を描く上で大切なことは「意は筆先にあり」という点です。元の四大画家の筆頭にあげられる黄公望(一二六九~一三五四)は「山水画を描くためにはまず題目をきめ、それから筆を下す...
Please login first!
清の大画家、石濤(一六四二~一七〇七)の山水画はあふれるような気勢があって、後世の人びとの手本になっています。その秘訣は、現代の画家たちが座右銘にしている彼の名言「奇峰を捜し尽くして草稿を練る」にあるのです。構想から仕上げまで山水画を描く上で大切なことは「意は筆先にあり」という点です。元の四大画家の筆頭にあげられる黄公望(一二六九~一三五四)は「山水画を描くためにはまず題目をきめ、それから筆を下す...