三国時代は、英雄豪傑が綺羅(きら)星のごとく輩出したが、なかでも、最も魅力があり、最も尊敬されているのは「蓋世(がいせい)の奇才」といわれる諸葛亮孔明(一八一~二三四)をおいてほかにない。諸葛亮孔明が、隠れ家を出て劉備(一六一~二二三)を補佐し魚水(ぎよすい)の交を結んだことによって、蜀の国の命運が決定し、そこから「天下三分」の歴史的シーンが展開するからだ。水鏡先生の推賢孔明の事跡は『三国志』にも...
Please login first!
三国時代は、英雄豪傑が綺羅(きら)星のごとく輩出したが、なかでも、最も魅力があり、最も尊敬されているのは「蓋世(がいせい)の奇才」といわれる諸葛亮孔明(一八一~二三四)をおいてほかにない。諸葛亮孔明が、隠れ家を出て劉備(一六一~二二三)を補佐し魚水(ぎよすい)の交を結んだことによって、蜀の国の命運が決定し、そこから「天下三分」の歴史的シーンが展開するからだ。水鏡先生の推賢孔明の事跡は『三国志』にも...