907年に唐が滅びたあと、中国は五代十国が興亡する動乱の時代に入るが、その一つ、江南の地に建国した南唐(937-975)は、産業、文化ともに大いに栄え、次代の宋に大きな影響を与えた。その南唐の後主·李煜(り·いく)は、大臣の韓熙載(かん·きさい)をさらに重く用いようとしたが、夜な夜な美女をはべらせて盛大な宴会を催しているという話を聞いたため、画家の顧閎中(こ·こうちゅう)を宴会に出席させ、そのもよ...
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907年に唐が滅びたあと、中国は五代十国が興亡する動乱の時代に入るが、その一つ、江南の地に建国した南唐(937-975)は、産業、文化ともに大いに栄え、次代の宋に大きな影響を与えた。その南唐の後主·李煜(り·いく)は、大臣の韓熙載(かん·きさい)をさらに重く用いようとしたが、夜な夜な美女をはべらせて盛大な宴会を催しているという話を聞いたため、画家の顧閎中(こ·こうちゅう)を宴会に出席させ、そのもよ...