陰暦七月七日は、たなばたの星まつりの日。牽牛、織女の二星を祭って、娘たちが手仕事の上達を祈る乞巧節で、年に一度、牽牛と織女が会うことを許される日でもある。むかし、南陽城という町の西に、牛家荘という村があり、かしこくて、まじめで、よく働く、霊児という男の子がいた。この子の両親は早く亡くなり、兄嫁と暮らしていたが、いつも虐待されていた。ある秋、兄嫁は霊児に九頭の牛をおしつけて「放牧に行きなさい。牛が十...
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陰暦七月七日は、たなばたの星まつりの日。牽牛、織女の二星を祭って、娘たちが手仕事の上達を祈る乞巧節で、年に一度、牽牛と織女が会うことを許される日でもある。むかし、南陽城という町の西に、牛家荘という村があり、かしこくて、まじめで、よく働く、霊児という男の子がいた。この子の両親は早く亡くなり、兄嫁と暮らしていたが、いつも虐待されていた。ある秋、兄嫁は霊児に九頭の牛をおしつけて「放牧に行きなさい。牛が十...