山深い雲南省に百花繚乱の春が来ると、人びとは山や野に花をつみに出かけ、庭じゅういっぱいに花を干し、井戸ばたや池のはたで花を洗い、食卓にさまざまの花の料理を出す(写真)。雲南の少数民族は二十四あり、彼らが食用にしている花は百種類を超えるというが、自然環境や飲食習慣によって好みが違う。例えば、西北山地に住むイ(彝)族は満山に野生する苦みの利いた花を食べるが、ペー(白)族は同じ地方に住みながら高山の湖に...
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山深い雲南省に百花繚乱の春が来ると、人びとは山や野に花をつみに出かけ、庭じゅういっぱいに花を干し、井戸ばたや池のはたで花を洗い、食卓にさまざまの花の料理を出す(写真)。雲南の少数民族は二十四あり、彼らが食用にしている花は百種類を超えるというが、自然環境や飲食習慣によって好みが違う。例えば、西北山地に住むイ(彝)族は満山に野生する苦みの利いた花を食べるが、ペー(白)族は同じ地方に住みながら高山の湖に...