〔前回までのあらすじ〕 毛沢東は公の人間として公務にうちこむかたわら、家族や身辺の人々に対する、こまやかな配慮もおろそかにしなかった人である。若くして夫毛岸英と死別した劉思斉への思いやりは、毛沢東のそうした一面をよく物語っている。 一九五〇年の夏、幹部補習学校に上がった李銀橋は、教育施設のあまりのずさんさに落胆して、早々と退学した。これをきっかけに、毛沢東は自腹をきって護衛たちの業余学校をつくった...
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〔前回までのあらすじ〕 毛沢東は公の人間として公務にうちこむかたわら、家族や身辺の人々に対する、こまやかな配慮もおろそかにしなかった人である。若くして夫毛岸英と死別した劉思斉への思いやりは、毛沢東のそうした一面をよく物語っている。 一九五〇年の夏、幹部補習学校に上がった李銀橋は、教育施設のあまりのずさんさに落胆して、早々と退学した。これをきっかけに、毛沢東は自腹をきって護衛たちの業余学校をつくった...